Belgium Brasserie d’Orval

  • Orval Trappist Ale
  • Orval

1076年に建設を開始し1124年に完成したベルギーのオルヴァル修道院。1628年に書かれた記録では、すでにビールとワインの製造がおこなわれていたそうです。ただし1793年に修道院自体がフランス革命軍の焼き討ちにあい、ビールの製造も修道院の歴史もいったん終了しています。現在の醸造所は1931年にオルヴァル修道院の再建のために設立された製造ラインです。ビールの売上は全て修道院の維持と慈善事業に当てられているそうです。

商品名にもなっているOrval(オルヴァル)という地名に関して。マチルダ・トスカーナ(Mathilda of Tuscany)伯爵夫人がこの地を訪れた際、泉に亡き夫との結婚指輪を落としてしまい、聖母マリアに「指輪がかえってきたら、この地に修道院を建てます」と祈ったところ、マス(鱒)が指輪をくわえて現れたそうです。その時マチルダ・トスカーナ伯爵夫人が「Truly this place is a Val d'Or !(本当にここは黄金の谷だ!)」と叫んだことから、この地をOrvalと呼ぶようになったそうです。

Crowncaps

  • Orval

流通しているボトルが一種類であるため、王冠のデザインもこの一種類のみ。デザインはオルヴァル修道院の伝説にある指輪をくわえたマス(鱒)が中央に描かれています。周囲には商品名「ORVAL TRAPPIST ALE」の文字。ただし現地にはもう一種類、異なるデザインの王冠が存在している可能性が高いです。

Bottles

オルヴァル トラピストビール

Orval Trappist Ale

Orval Trappist Ale
Orval Trappist Ale

世界8ヵ所のトラピスト修道院でしか造られていないビールの一つ。ラベルの表記には世界7ヵ所とありますが、2012年にグレゴリウス修道院が醸造を開始したため現在は8ヵ所です。またボトルの形はショルダー部分がふくらんでいる、ありそうであまり見かけない形になっています。推奨される飲み頃の温度は12℃〜14℃との表記あり。

moreInformation

入手場所は近所のイオンだったと思います。生産本数はそれほど多くないはずなのに、その他量販店でも見かけたような気がします。

マチルダ・トスカーナ伯爵夫人に関して補足。上記で分かりやすく参照した文章のまま伯爵夫人と書きましたが、夫の死後マチルダ自身がトスカーナ辺境伯を継承しています。つまりオルヴァルの伝説の時には伯爵夫人ではなく伯爵だったはずです。

なおマチルダはカノッサ家の出身。所領地の名前をとってマチルダ(マチルデ)・ディ・カノッサ(Matilde di Canossa)とも呼ばれます。神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世と教皇グレゴリウス7世の叙任権闘争の際、教皇派の主柱として奮戦。そして1077年、有名な「カノッサの屈辱」で皇帝をひざまずかせることに成功します。教科書などでよく見るカノッサの屈辱の絵画ですが、ハインリヒ4世がひざまずいている先にいるのはグレゴリウス7世ではなくマチルダ・トスカーナ女伯です。

未成年者の飲酒は法律で禁じられています。お酒は二十歳になってから。